少年の頃、父に連れられて多摩川へ釣りに行きました。
父は器用で、釣竿も仕掛けも全て手作りでした。
釣れる魚のほとんどが『クチボソ』という小魚でしたが、針に食い付いた時は何ともいえない感触があって、結構楽しかったです。
中学生になると行かなくなりましたが、2017年の10月、実に約30年ぶりにその機会が訪れました。
当時働いていた職場の運転手Kさん(以下K)がアウトドア全般の達人で、技士Yさん(以下Y)と私の三人で行くことになりました。
決行日は三人とも日勤で、朝から雨が降っていました。
Yと『雨だから中止かな』と話していたのですが、Kは『絶好のコンディションだよ』と行く気満々でした。
私とYは『雨だから日を改めればいいのに』と思っていましたが、仕事が終わると三人で目的地へ向かいました。
途中、コンビニに寄って腹ごしらえをしてから、江戸川(多分)付近に到着。
Kの指示で車を降りると、カッパに長靴、手には釣竿といった怪しさ全開の姿で住宅街を歩き、柵を乗り越えたりして川にたどり着きました。
釣り場を探したのですが、Kが『別の場所にしよう』と言うので、車に戻ってまた移動。
この時点で私の『帰りたいメーター』は85%でした。
次の場所は、Kが昔から知っている場所だったようで、素人の私から見ても広くて良さそうな場所でした。(最初からここにしろよ‼︎)
すずき…
じゃなくて『つづく』
詩人 ヤス