皆様お元気ですか?
南青山内科クリニックを開業して、もうすぐ来年の7月で8年目を迎えることとなりました。私は腎臓内科を専門とし、多くの慢性腎臓病・慢性腎不全の患者様を診療してまいりました。
私は、当初、
① 慢性腎臓病(CKD)の増悪の防止を厳格に診療して、透析治療や腎移植を行う腎代替療法を防止していくこと、また②腎代替療法を行わなくてはならない患者さんを元気になって頂きたいし、社会に参加した充実した生活を送って頂く治療を行っていこうとする方針でした。特に、③腎代替療法を行っていかなければならない患者さんには、わかりやすいしっかりした情報提供を行い、治療の変更を希望される場合などは十分なサポートを行っていきたいと思っています。
① 最近では、内科一般をも診療していることも多く、中でも腎臓病は症状がなくゆっくりと増悪してしまうので、自分では気がつかないタンパク尿や血清クレアチニンの軽度上昇などの早期の段階で、御自分の身体の状態を知っていただくことが大切だと思われます。そのために、お気軽にクリニックに足を運んでいただき、予防できることを実行できる機会を作っていただきたいと思っております。大きな病院では、慢性腎臓病(CKD)外来として、腎臓に特化した外来がありますが、私は小さなクリニックであることもあり、内科一般の外来で、慢性腎臓病の方を拝見しています。腎臓の増悪を防止して、少しでも透析・腎移植などの腎代替療法を防止していく治療を行っていきたいと思っております。
② やむなく、腎臓が悪化して、自分の腎臓の力だけでは身体を良い状態にキープすることが出来なくなると、血液透析や腹膜透析や腎移植などの腎代替療法が必要になります。透析などの導入は非常にストレスが多く、肉体的にも精神的にも多くの負担を強いられます。時間をかけて、少しずつ治療の受け入れていただき、納得してい頂きながら、丁寧に的確な治療に対する情報提供を行ってまいりますので、ご相談にいらしてください。
③ 当クリニックでは、透析導入時からも積極的に血液透析と腹膜透析の併用療法を勧めていますし、準備の時間があり、ご希望があれば外来での導入をも可能です。
在宅血液透析・腹膜透析の患者さんや腎移植前後の患者さんも拝見させていただきたいです。また、透析治療を始められた方や腎移植をなさった方など、お気軽にお話ししにお越しいただき、現在の御身体の状態や今後の状態を、出来うる限りお知らせしたいと思っております。腎疾患は発症すると、生涯にわたり、この疾患と上手に付き合っていかなければならず、診療でお役に立ちたいと思うのです。
私が、このような医療の部門で働きたいと思ったのは、透析治療のほとんどが施設血液透析であり、いろいろな療法選択の情報提供が行われていない現状を残念に思い、クリニックを開設いたしました。
直接、患者様と顔を合わせてお話をし、患者様一人ひとりの気持ちを共有しあいながら、良質な医療を提供したいと思っております。患者様に喜んでいただけたとき、もっとも幸福感と充実感を持つことができるからです。特に、腎臓が悪化した方、腎代替療法を行なわざる負えない方にもさらにお元気になっていただくため、勇気をもって療法の選択や変更のサポートを行っていきたいと思います。
治療をしながら、お仕事をしていただきたく、さらに多くの方がお元気になっていただくことができれば、大変うれしく思います。このような仕事のやりがいをたくさん得るために、臨床的な勉強を重ねていく必要があるといつも痛感しています。
また、患者様が他の専門施設が必要な場合や入院が必要である場合は、他施設との連携を深めながら情報提供を的確に行っていきます。お気軽に相談にいらっしゃって、お気軽にお話させていただけることを、お待ちしております。
南青山内科クリニック院長 鈴木 孝子