人間の腹膜は、複雑に込み入ってはいますが、袋状になっています。そこに、腹膜カテーテル挿入術を行い、腹膜透析液を腹膜に貯留し、腹膜を介して透析する方法で腹膜透析と呼ばれる治療法です。
注入・貯留・排液を一日4回ほど主に在宅で行います。1回の交換は約30分くらいで慣れてくれば、もう少し短時間でできるようになると思われます。さらに、夜間の睡眠時に、器械が自動的に透析液の交換をしてくれるAPDという方法もあり、透析効率を上げることができます。
腹膜透析は慣れてくると、日常生活の負担も感じずに透析液の交換ができ、安定しているときには、月1回の受診で済みますので、時間的に拘束が少ない治療法です。