腹膜透析

腹膜透析とは

腹膜透析とは

人間の腹膜は、複雑に込み入ってはいますが、袋状になっています。そこに、腹膜カテーテル挿入術を行い、腹膜透析液を腹膜に貯留し、腹膜を介して透析する方法で腹膜透析と呼ばれる治療法です。

注入・貯留・排液を一日4回ほど主に在宅で行います。1回の交換は約30分くらいで慣れてくれば、もう少し短時間でできるようになると思われます。さらに、夜間の睡眠時に、器械が自動的に透析液の交換をしてくれるAPDという方法もあり、透析効率を上げることができます。

腹膜透析は慣れてくると、日常生活の負担も感じずに透析液の交換ができ、安定しているときには、月1回の受診で済みますので、時間的に拘束が少ない治療法です。

腹膜透析のメリット

  • 腎機能を長期に維持できる。

    維持血液透析に比べて、連続したゆるやかな透析を行うので体への負担が軽く、比較的長期にわたり尿量が維持できます。

  • 自分の生活に合った透析ができる。

    バッグ交換のパターンを生活スタイルに合わせて選択でき、ご自身で自宅や学校などでも実施可能ですので、時間的拘束が少なく、社会復帰に有利です。

  • 通院は月1~2回

  • 水分管理が比較的緩やか

血液透析との併用

腹膜透析に加え、1週間に1回の施設血液透析を併用する療法です。

週1回の通院以外は腹膜透析を行う為ご自分に合った生活スタイルを維持しつつ、血液透析によって腹膜透析では抜けきれない尿毒症物質を取ることができる、双方の良いところ取りの療法と言えます。

また、下図のようなスケジュールで行うため腹膜休息を作ることができ、腹膜機能の維持も期待できます。 

併用療法のバターン

血液透析との併用

血液透析と腹膜透析の併用療法は、効率の良い血液透析とご自宅でできる施設の受診回数が少なくて済む腹膜透析のよいとこ取りの治療法だと言えます。血液透析は4から5時間の透析を行うことで、血液中の尿毒症物質が非常に除去できる治療で、除水量も的確に設定することができ、正確な治療ができると思われます。

しかし、体外循環と血液中の成分が透析前後で大きな変化があることで体に負担がかかってしまいます。腹膜透析はヒトの腎臓のようにゆっくりと透析や除水を行うことで、体への負担が少ないと言えます。この2つの療法を併用することで互いに良いことが相乗的に生まれてくると思われます。

また、多くの施設では腹膜透析を単独で行っていて腹膜が疲れてきたら血液透析と併用して行う併用療法が多いのですが、当クリニックでは最初の導入からこのメリットを生かして併用療法を行っていただくことを勧めています。

患者さんにとっては、血液透析のための内シャントと腹膜透析のための腹膜カテーテルの管理をしなければならないことは、大変ではありますが慣れてしまうことにより、それほど苦痛は感じられないのではないかと思われます。
血液透析を何年か行って尿量が少なくなっている方でも、トライしてよい治療法だと思われますので、お気軽にご相談にいらしてください。

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